DESIGN COLUMN

デザイナーとの
ビジネスマッチングって?

第18回
デザインを求めるということ~公募プロポーザルについて

前回のコラムは、「デザイン導入、デザイナー活用における4つの企業パターンとは?」でした。
今回は、「デザインを求めるということ~公募プロポーザルについて」についてお話しします。
先日、某自治体様から、新しい施設のロゴマーク等の作成事業者を
「公募プロポーザル」により募集しているので、当センター会員デザイナーへ
周知をしてくれないものかと、ご依頼を受けました。
当センターのメルマガやホームページで情報を告知するなど、各方面に案内して、
対応いたしましたが、この「公募プロポーザル」というデザインマッチングのやり方について、
少し気になりました。
施設そのものの建築設計コンペでは、この方式はよくある話です。
が、ロゴマーク等作成業務となると、ちょっと違ってくるのでは・・・?
賞金の出るコンペティションや指名コンペであれば、通例としてわかりやすいのですが。
ロゴマークといっても、シンボルマークやロゴタイプ、デザインコンセプト、そしてVIガイドラインなど、
多岐にわたるデザイン提案書をデザイナーは提出しなければなりません。
そして、上限金額(本件ではちなみに200万円)の決まった見積書も必要です。
手続きについては当然のことなのですが、私が気になるのは、
・ 内容について、提案者からのプレゼンテーションは行わない
・ プロポーザルに要する費用は、すべて提案者の負担とする といった点です。
行政として合理的なやり方であっても、
ビジュアルコミュニケーションを価値とするグラフィックデザイン業界においては、
対面もない中で、一方的なプロセスの中でデザインが決められることを懸念します。
(いちおう事前に質問は受け付けておられましたが・・・)
提案するデザイナー側の大きなリスクや知財、そのソフトへの対価について
もう少し自治体側も理解ならびに配慮する必要があるのではないかと思いました。
採用されれば良い話とはいえ、提案時においては
デザイナーは無償で商品(デザイン企画提案)を提供しているのと同じなのですから。
結果、採用された素敵なロゴマークが施設で導入・活用されれば問題はないし、
その採用デザイナーのキャリアになればよく、
プロポーザルって、こういうものなのだと割り切ってしまえば、それまでなのですが・・・。
少し話が飛びますが、民間においても、クラウドソーシングによるデザイン系の仕事の受発注が増えてきています。
が、手軽さや効率的な反面、単価の低さやプロ意識の欠落など、デザインのクオリティを下げている例も少なくありません。
当センターにおきましては、企画提案するデザイナー側の立場や視点を尊重して、
顔が見える中でマッチングに繋がるように事業を行っていきたいと思っています!

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