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【講座レポート】「未来×デザイン」思考プロジェクト 2019 特別ワークショップポストイット® 製品を活用した「創発型ワークショップ体験」

2019年11月22日(金)14:00~17:00
「未来×デザイン」思考プロジェクト第2回は、スリーエムジャパン勤務のワークショップデザイナー太田 光洋さんを講師にお招きし特別ワークショップをしていただきました。
大阪デザインセンター「SEMBA」には、プロダクトデザインやグラフィックデザイン、メーカー、メディア、行政、国際機関など幅広いジャンルの参加者が集まり、4つのグループに分かれてフレームワークや、短時間でのアイデア創造にチャレンジしました。

書く、貼り出す、見えてくる!
立ち止まり厳禁のチームスポーツ

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講師の太田 光洋さん
横顔でアイスブレイク
「グランドルールとして、シンプルにチームスポーツと考えてください」と太田さん。チーム内でお互いに高め合い、アイデア創造に取り組んでいきます。初めに、同じチームのメンバーの横顔を描くことからワークショップはスタート。絵が苦手な参加者も果敢に挑戦し、会場内はなごやかなムードに。笑い合うことで緊張がほぐれ、次のステップに進みやすくなります。

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ボードを使いながらHMWをチームで考えます

How Might We「我々はどうすれば○○できるだろうか」
まず、社会生活の中でのユニークな困りごとをチーム内で披露し合います。ポストイットに書いてから発表するメリットは、端的に伝わる、記録として残る、他人に左右されないなど多数。また、相手の話を聞くためにも効果的。「会議の場では自分の発表ばかりに意識がいき、しっかりと話が聞けていない」と太田さん。続いて、チーム内で盛り上がったトピックをひとつ取り上げ、How Might Weのスタイルで、問いづくりをしていきました。「我々はどうすればスマホなしでスケジュールを思い出すことができるだろうか」「我々はどうすればノラ猫を寄せつけないだろうか」などの問いが完成しました。
ラクガキをせよ
問いが決まればペルソナの設定に移ります。ペルソナは、本人でも架空の人物でも構わないとのこと。その人がどんな立場でどんな体験をしているのか予想しマップ化しました。思考の助けとなるのが、絵を描くこと。絵とは、具象的なものでなくラクガキを指します。絵を描くことによって、表現力や創造力が高まるとのこと。ラクガキ大歓迎!と太田さんは繰り返しました。
短時間でテンポよく
ここからが、メインワーク。ブレインライティングからスタートです。3枚×4枚のポストイットが貼られた用紙に、1人3つずつアイデアを書きチーム内で回していきます。制限時間は1人2分。短時間でアイデアを出すことで、発想のジャンプが狙えるのだそう。太田さんは質より量だということも強調されていました。参加者はテンポの速さに大苦戦。回し終えると安堵のため息を漏らしていました。

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カラフルなたくさんのアイデアが

アイデアを「見える化」し統合
お次はアイデアを見える化し、統合するフェーズです。出てきたアイデアを親和図法で島分けしていきます(ポジショニングマップ)。親和図法はKJ法(文化人類学者の川喜田二郎氏がデータをまとめるために考案した手法)の簡易版。代表者が一人で仕分けせずに、全員で立って同時に取り組むことで脳が活性化されるとのこと。

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全員のアイデアがまとまっていきます

空白の象限=画期的なアイデアが生まれる場所
島分けを終えた後は、アイデアを選択する必要があります。そこで、バタフライテストを実施します。各自が青(実行が容易)または赤(効果が高い)のカラーラベルを貼り、アイデアを評価し、選択のヒントを得ました。続いて、縦軸に効果の高低、横軸に実行の容易・困難を表した図に貼りなおすペイオフマトリックス作成へ。そうすると、アイデアの偏りから穴が空いた象限が出てきます。実はそのカテゴリーこそ、画期的なアイデアが生まれるところ。イノベーションの可能性を秘めたアイデアが発見できる、というわけです。

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マッピングすると、偏りが明らかに

アイデアの偏りを「見える化」
画期的なアイデアを出す準備として、ポジショニングマップでさらにアイデアの偏りを「見える化」していきます。マトリックスを鳥瞰し、全体を2つに分ける軸を探します。ポイントは、価値判断(良し悪し)を含まない、2軸が相関しない軸を見つけること。また、良いアイデアがなぜ良いのか考えると見つかりやすいとのこと。軸をもとに、再度ブレインストーミング、バタフライテストを行いました。2度目のバタフライテストでは、青(実行が容易)や赤(効果が高い)に加え、緑(新規性が高い)のカラーラベルを貼り評価していきました。フレームワークの繰り返しが、新規性のあるアイデアを生み出します。

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軸を見つけるのも、なかなか難しい

ポストイットで自由な発想を
最後に、各自がアイデアをコンセプトシートにまとめて発表。太田さんによると、コンセプトタイトルは13.5文字が効果的だとのこと。これは人気ニュースサイトが採用しているルール。また、ポンチ絵と呼ばれるスケッチは、共通理解できるように3種類のペンを使うと良いとのこと。初めは真っ白だった壁が、コンセプトシートやカラフルな手書きのワークシートで埋め尽くされている様子は壮観でした。ギャラリーウォークでは、他の参加者のアイデアを自由に見て回り評価。参加者は情報の整理ができた、気づかないところにアイデアがある、会議に参加しやすいなどと話し合っていました。

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ギャラリーウォークでは、他チームのシートも熱心にウォッチ

「アイデア出しがアナログなのは、短時間で発想と合うスピードで書ける、感情がリアルに表れる、イラストを入れるのが簡単など、メリットが多い」「時間を長くすると人間は論理的に物事を考えはじめるため、わざと短くしている」「グループワークと個人ワークを交互にすることで、お互いに学び分かち合うことができ刺激になる」。終了後、太田さんから改めてワークの意図が解き明かされました。参加者からは、「職場に持ち帰り試したい」「頭の中が解放されて、自由に考えていいのだと気づかされた」などの感想が。参加者全員が力を出し尽くし、達成感でいっぱいのワークショップとなりました。
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講演者:
太田光洋さん(スリーエムジャパン勤務 ワークショップデザイナー)

総合プロデューサー:
竹綱章浩さん(きづきデザインラボ代表)

主催:
一般財団法人 大阪デザインセンター

会場:
大阪デザインセンター「SEMBA」

日時:
2019年11月22日(金) 14:00~17:00

参加人数:
18名

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