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知的財産を経営に活かす


デザインは、商標、意匠権、特許などの知的財産権と密接に関連しています。この知的財産ですが、実は経営にも活かせます。

知的財産を経営に活かすためには、まず自社の特徴や強みを把握し、それらを知的財産として保護することが大切です。このように聞くと、難しそうと敬遠しがちですが、知的財産管理技能検定を利用しながら、知識やスキルを獲得することが可能です。

今回、知財を経営に活かした「MPDP理論」で大ヒット商品を生み出した、株式会社エンジニアの代表取締役の髙崎様にその秘訣を披露いただきます。


モノづくり企業を活性化する4つの秘訣
ネジザウルスGTの開発から得られた「MPDP」

14:00-14:40 講演

我々日本人は、これからの10年、20年どの方向に進んでゆけばいいのでしょうか? 石油もレアメタルもない資源小国の日本が今後生き残って行く為には、付加価値の高い商品を開発、製造して、世界に販売してゆく、モノづくり立国日本の再生しかないと思います。

しかしながら、東大阪などにも集積している中小、零細企業では受注が先細りし、後継者も見つからず、高齢の熟練技術者が数名で黙々と作業をしています。手先の器用さ、きめ細かさ、勤勉さなど、素晴らしい資質を持ったモノづくり中小企業が根腐れしかかっています。

かって、ドイツと日本は東西のモノづくりの両大国と言われた時代がありました。しかし、ドイツは外貨を稼いでいる7割が中堅・中小企業です。それぞれの分野でキラリとオンリーワン企業がたくさんあります。一方日本では、大企業、しかも自動車・電機・機械・鉄鋼という4業種が9割を稼いでいま「した・・・」と過去形で言わなければならないかもしれません。

日本の優秀なモノづくり中堅・中小企業が、下請けや孫請けとして大企業に依存するのではなく、独自の製品を開発しドイツのように世界企業になって欲しいと思います。そのような産業構造に転換出来れば、日本の強みが100%発揮できると考えています。 そこで私は「MPDP理論」というモノづくり企業を活性化する4つの要素を提唱しています。2009年に弊社が開発したネジザウルスGTという製品はそれまでのネジザウルスシリーズに比べて5倍以上の大ヒット商品となりました。このヒットの要因を詳細に分析した結果得られたのが、M(マーケティング)、P(パテント)、D(デザイン)、P(プロモーション)という4つの要素の存在でした。これらMPDPが融合した時に、大ヒット商品が誕生すると確信しました。日本のものづくり企業を活性化する4つのKSFと考えています。


髙崎 充弘(たかさき みつひろ)氏
株式会社エンジニア 代表取締役

1955年 神戸市生まれ
1977年 東京大学工学部卒業後、三井造船(株)入社
ディーゼルエンジン技師として10年間勤務
1983年 米国レンスラー工科大学(RPI) 修士課程卒業
1987年 家業を継ぐ形で双葉工具株式会社(現 エンジニア)入社
2004年 株式会社エンジニア 代表取締役社長就任

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産業構造審議会 商標制度小委員会委員、日本商工会議所 知的財産専門委員会委員、一般社団法人 大阪発明協会 常任理事、日本発明振興協会 理事、一般社団法人 知的財産教育協会 中小企業センター長、知的財産管理技能士2級  

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主な受賞歴

【2009年】・グッドデザイン賞
【2010年】・近畿地方発明表彰「大阪府知事賞」 
【2011年】・iF product design award
・中小企業優秀新技術・新製品賞
・全国発明表彰 「日本商工会議所会頭発明賞」
【2012年】・文部科学大臣賞 「科学技術賞」(技術部門)
・知財功労賞「特許庁長官賞」 
【2013年】・黄綬褒章受章


知的財産管理技能検定の紹介

14:40-15:00 知的財産管理技能検定とは

  1. 知財マネジメントスキルの習得レベルを公的に証明できます
  2. 組織の知財マネジメント能力の向上につながります
  3. 知財に関するコミュニケーション能力が高まります


近藤 泰祐(こんどう たいすけ)
一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会 事業部長

1994年 岡山大学法学部卒業 / 2020年 金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了(MBA)
日本初の知的財産に関する検定試験である「知的財産検定」の創設に参画。2008年に同検定の国家検定(知的財産管理技能検定)への移行に携わる。国家検定への移行後は、現職として、検定試験の普及・運営、知的財産管理技能士会の運営、知的財産アナリスト認定講座等の人材育成事業を担当。


ディスカッション

15:00-15:30 知的財産を経営に活かす

▼登壇者
株式会社エンジニア 代表取締役 髙崎 充弘 氏
一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産教育協会 事業部長 近藤 泰祐 氏

▼ファシリテーター
一般財団法人 大阪デザインセンター 専務理事 内海 美保





日時 2023年5月15日(月)14:00〜15:30
会場 オンライン(YouTube Live)
参加費 無料
定員 なし
主催 一般財団法人 大阪デザインセンター
お申込み 申込フォームよりお申込みください。
お問合せ 一般財団法人 大阪デザインセンター odc@osakadc.jp

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