インターンシップ実習生へのインタビュー

大阪芸術大学 2回生 万竝沙羅さん / 受入事務所 有限会社ティーズ

まだ2回生ながら就職活動に対する不安を払拭しようとインターンシップに応募したという万竝沙羅さん。
思い描いていたデザイン事務所で実習できたことにより、具体的に就職するイメージができたとか。
実習中は緊張することもあったが、日々発見があり楽しいことが多かったという。

社会に役立つスキルって何?

私は、今、大学で学んでいる事が社会に出たときにどのように役立つのかという不安がありました。
また、社会で通用するスキルを身につけるには、この先、大学で学ぶ上でどのようなところに気を配って課題に取り組めば良いのか。そのことを実際の現場で体験して確かめるためにインターンシップに応募しました。
一般財団法人が行っているインターンシップ事業だから安心して一歩踏み出せたのだと思います。

ティーズ様を選んだのはグラフィック作品の実績が豊富だったことと人間関係が良さそうな社風だと思えたからです。
実際にインターンをしてみて、はじめの印象とギャップを感じる事なくやさしく丁寧に教えていただきました。

大切なのは、客観的な視点で見つめる事

実習の内容は先輩デザイナーをクライアントに見立て、お酒の商品ポスターを作る想定課題です。
先輩にヒアリングを行い、ターゲットやコンセプトを考えて手書きのラフスケッチでアイデア出しを行いました。
5案ほどのアイデアを先輩に提案しましたがありがちな構成は却下されます。
数案に絞られて作成を行い、その都度チェックをしてもらうという実習でした。

これまで大学で雑誌を作成するという課題をしたことがありましたが、それは自分でターゲットを設定し、そのターゲットに対して自分の好きなアーティストの雑誌を作成するというもの。
自分が得意な分野の世界観をつくる、デザインがやりやすいような課題の設定でした。

ですがこの実習で、クライアントが持つブランドの世界観を損なわないことや、クライアントの要望に答えることがいかに大変であるかを学びました。

また、他の実習では実際にクライアントワークに参加させていただき、先輩と一緒に世に出る作品を作るというもの。
私が制作したモノに対し、先輩から訂正指示を頂きます。
学校ではまだ商品を入れたポスターなどの制作経験がなく、文字間のバランスや配色のコツ、情報のプライオリティなど、これまであまり意識してこなかった部分を指摘されました。
作業に没頭するがあまり、見落としていた点なども多く、自分の仕事を客観的に見つめる事の大切さを学びました。
伝えたい情報を的確に伝えるデザインにするには、第三者目線で見ないと社会では通用しません。
この、クライアントの世界観と客観的な視点で見るという事は大きな学びでした。

プロの手際の良さに驚き

インターンの初日、不動産のチラシ制作のためにモデルハウスの写真撮影に同行させていただき、はじめてプロの現場を見学しましたが、プロのカメラマンの段取りや手際の良さに驚きました。
その場でトリミングのアイデアを出し合ったり、もっとこうしたほうが良いという話が矢継ぎ早に出て、そのスピード感に、プロはやはり場数や経験値が違うと感じました。

初めてデザイナーの職場を体験してみて、イメージとのギャップも少なく、今の自分の実力をそのまま伸ばしていけば十分にデザイナーとして活躍ができる手応えを感じました。自信も持てるようになり、とても良い経験でした。

受入先事務所から 有限会社ティーズ  溝手 真一郎さん

今回の実習では、主にクライアントを想定してポスター制作をする課題に取り組んでもらいました。徐々にコンセプトなど現実的なアイデアが出せるようになってきたと思います。最初は少し大人しかったですが、慣れてきてからは積極的に発言もし、コミュニケーションの大切さにも気づいたのではないしょうか。
短い期間ではありましたが、今回経験したことが今後に活かされたら嬉しく思います。

神戸芸術工科大学 3回生 高島瑞希さん / 受入事務所 デザインオフィスリバティ

さまざまな経験がしたいと、デザイン・インターンシップに応募した高島さん。課題に前向きに取り組む中で自分の世界を広げているようです。受入れ事務所に通ってくることがとても楽しいと笑顔で話す高島さんが印象的でした。

将来の就職活動に活かすために

就職して初めてデザインの現場を知る事が不安でした。
学生のうちにプロの人達の仕事ぶりを知ることでこの先の就職活動にも活かしたい。
そんな思いがインターンシップに応募した動機です。

リバティ様を選んだのは、募集パンフレットに「制作から納品まで体験が出来る」と記載があった事。
また、イラストが得意な方は是非と書かれていたので興味が湧き、この事務所に決めました。

はじめは緊張していましたが、皆さんやさしく指導をしていただけるので、焦らず落ち着いて実習が出来、事務所に来ることが楽しいです。

やりがいと気付きが多い実習期間

実習内容は、リバティさんが自社商品として開発しているアイテムのデザイン。
年内中には世に出す予定の古墳柄のマスキングテープです。

単純に可愛く古墳をデザインするのでなく、古墳の歴史や種類などの下調べを入念に行い、うわべだけのデザインにならない様、指導をいただきました。
調べると地域、時代によって古墳の形状は様々。
古墳の魅力を分析していく過程で私自身も古墳が好きになりました。
自分が携わったデザインが実際に「道の駅」や「ミュージアムショップ」で販売されることを考えるとやりがいがあります。

この作業の際に学んだことは時間と品質のバランスです。プロの現場のスピードを直に体験してみて驚きました。
デザインの引き出しの多さ、形にするスピードなど、学校での作業スピードでは到底追いつきません。

インターンの初日に14日間のスケジュールを決めたのですが、実際に実習をしてみるとなかなかうまくスケジュール通りに進みません。

何かと作業漏れがあったり、情報認識のズレなどがあり時間調整のやりくりが発生します。
この体験からも時間に余裕を持つためのスピードが大切だと思いました。

実習を通じて自分の課題が明確に

実習を通じて見えて来た課題としては、表現したいがやり方が分からないなど、技術面での知識不足。
また、効率の良い作業を行うための心構え、そしてスピードアップをするために自分自身が欠けているものなどが分かってきました。

また、デザインに対する考え方も大きく変わりました。これまでは自分の画風を褒められたいと思っていました。

自分の作りたいものを作って、それを気に入ってくれた人に買ってもらえたらいいと思っていました。
ですが実際は、デザイナーに仕事を発注するクライアントがあり、そのお客様の意見を取り入れてデザインをする必要があります。
「お客様の立場に立つ」という視点。今後の学校の課題との向き合い方が変わりました。

また、自社商品の梱包のお手伝いもさせていただきました。
パッケージの組立作業などを通じて、梱包の作業性も考慮したデザインがあるという事を意識するようになりました。
本間さんにも、いろいろなモノを見る目を養うように教わりました。これからも周りのものをたくさん見てインプットを増やしていきたいと思います。

受入先事務所から デザインオフィスリバティ 本間 文子さん

家が遠いと聞いていたので、当初心配していましたが、事務所の近くに自分でホテルを取って通っています。その熱意に驚きました。高島さんは自分の手描きイラストに対するこだわりが強くありましたが、デザインは自分の個性を出すだけではないことに気づいたのも大きな収穫になったと思います。これからも頑張ってほしいですね。

京都造形芸術大学 3回生 山田龍平さん / 受入事務所 イデア株式会社

積極的にコンペやインターンシップに参加している山田さん。様々な価値観や評価基準に触れることが自分の強みや弱みを知ることにつながっているようです。今回のインターンシップでも今後の課題を見つけることができたと言います。

学内の価値観にとらわれないように

コンペの賞を沢山受賞している先輩がいるのですが、その先輩の提案は学内での評価はそれほど高くはありませんでした。
学校の内と外での評価に違いがあることを目の当たりにして、学内だけの評価が全てではないと思うようになりました。
それ以降、他のデザイン系学校の卒業制作展を巡って他校の学生や教授と話したり、積極的にコンペに参加したりして、学外での評価も参考にしています。

インターンシップに応募したのも外部の評価を知るためですね。

また、将来の就職のため、大手企業とデザイン事務所と両方をインターンシップで体験してみたいという思いがありました。
今回のイデアさんのインターンシップで3つ目の会社となります。

評価基準を根底から覆すエピソード

インターンシップの初日ですが、ポートフォリオを持って来て、社長にプレゼンをさせていただきました。
するとこれまで多くの人から評価を得れなかった作品を凄く褒めて頂きました。
あまりに評価が低いのでポートフォリオをから外そうとまで思っていた作品です。
そしてその社長の評価の理由に驚きました。


人は木があれば木の実や葉ばかりを見るけれど、それは現象に過ぎない。
現象が起きるには原因があり、原因は根っこだ。
この作品は根っこを捉えてるので評価に値する、と仰いました。
そのような考え方に感銘し、すぐにメモをしました。

イデア様では社長や社員さんと距離が近く、ものづくりに関する現場のアドバイスや考え方を聞けたのは大きな成果です。

マーケットを考える体験

課題の一つにイデア様の新商品を考えるため、市場のマーケット調査をさせていただきました。
どのように調査をすれば良いのかわからず、最初は社員さんに聞いて手探り状態でした。

インターネットショッピングサイトの商品別売上ランキングなどを参考に、購入層や購入者の生活パターンを調べ、市場規模を予想します。

商品には消費サイクルがあり、消費サイクルが早いものはそれだけ購入するきっかけがあるということ。
ですから消費サイクルが早いプロダクトを考察します。

市場調査を元に考えた商品が、化粧ポーチの中に入れたくなるデザイン性の高いコンタクトレンズケース。
他にもいろいろな商品を提案しました。

大学ではマーケットを意識し過ぎてインパクトのない提案よりも、こんなのが出来たらいいよねっていう大胆な提案を意識して作っています。
この市場調査の経験がきっかけで市場規模を考慮したプロダクト開発のコツが少し掴めたような気がします。

これからの課題はリアリティの追求

イデア様で学んでいますと、デザインの専門性だけでなく、様々な能力が必要なのだと感じました。
例えば工場の人との折衝やコスト管理、市場価格などです。
現場の現実的なやり取りを見て、デザイン以外の知識が必要だと痛感しました。

インターンシップを通じて感じたことですが、私は大企業の中で組織的にする仕事ではなく、お客様の顔が見えて、全工程のハンドリングが行えるモノづくりの方が性に合っていると思いました。
そこで見えてきた今後の課題はリアリティの追求です。

例えば、無重力の空間で使用する家具を提案する場合、宇宙ステーションの知識がないとリアリティがない。
提案するプロダクトの周辺環境を知ることが大切で、さまざまな専門家の意見を聞いて、さらにリアリティを追求していく。
自分の作品に現実的な説得力を持たせる事を課題に今後も頑張っていきたいです。

受入先事務所から イデア株式会社 乾 成行さん

仕事から何気ない会話すべてを積極的に学び吸収しようとする姿勢はこれからも貫いて欲しい。デザインの視点、コンセプトをより独創的にしたいと言う強い思いは素晴らしいことだけど、異なった意見を取入れる柔軟さがあればもっといい成果を得れるでしょう。

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