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【SEMBAサロン98thレポート】「独り分身」で考えるブランドデザインの仕事 (賀川剣史氏)

今回のSEMBAサロンは、賀川グラフィックデザイン事務所 代表の賀川剣史さんに、『独り分身で考えるブランドデザインの仕事』というテーマのもと、お話しいただきました。
 
まず最初に、指を組んだ時と、腕を組んだ時に、どちらの手が上にくるかで、思考方法が右脳タイプか左脳タイプかを測定!そのタイプによって参加者の皆さまが、「理想実現型」「効果追及型」など、どのデザイナー資質に当てはまるかを知ることができ、その後のお話にスムーズに入っていくことができました。
 
20190308_salon2.jpg 賀川さんは、独立されてから、ご自身の目と手が届く範囲の地域で活かされるグラフィックデザイナーを目指されていて、
1. 効率重視の非対面でなく、非効率で手間のかかる対面制作
2. 新規客とパートナーシップを取り、相互理解できる企画書から始めること
を方針に活動されているということです。
 
地域の中でお仕事を作っていくために、まずは地域を知るために神戸5区間の中でどのような事業者が活動しているかを分析。その上でご自身が活動する範囲を見つけられたということです。
 
このあたりから賀川忍者の分身が始まります。
はじめは「地域の支援団体」と「地域の中小企業・個店」を行き来する、依頼主の状況に合わせた「独り分身」をされてきたということですが、お互いの特性を理解してお仕事をしていくうちに、相互が連携した案件に進むこともあり、分身が統合されていくこともあったということです。
 
また、事業の役割も「独り分身」。経営目線で6割、制作目線で4割の割合で切り分け、制作分野についてもブランドデザインとSPデザインを「独り分身」、分身しても対応が難しい場合は、パートナー企業・同業者と連携して取り組まれているということです。
 
次に、独立してからこれまでのグラフィックデザイナーとしての売上推移を考察し、グラフのS字曲線を乗り切る術についても教えていただきました。この際には、これまでの「制作仕事」だけでなく、分身して「物販仕事」への移行、あるいは制作、物販の両方をされるのが有効だということです。
 
次に、ロゴマークを基軸にしたブランドデザインの構築展開について、神戸を拠点にされているデザートカフェ、老舗雑貨店、コーヒー焙煎所、ヘアサロンなど、多数の事例をご紹介いただきながら、それぞれの特徴について解説いただきました。
ロゴマークの場合、商標を取る際に気を付けるポイントは、(1)意味、(2)図像フォルム、(3)音の響、だそうで、これらが類似していると登録できないため、事前の調査が必要。また、フォントベンダーによってはフォント使用自体の制限があるので注意が必要とのことでした。
 
また、ブランドデザインについては、「構想デザイン」、「知覚デザイン」の二つの構造があり、一般的に知覚デザインに重きを置きがちだが、「モノ」から「コト」へ時代がシフトしているなかで実際には構想デザインが重要であるとのことです。

 
20190308_salon1.jpg 構想デザインのヒントとして、新規客を増やす・リピーターを増やす視点で、ここでも賀川さんは考え方を分身させています。新規客を増やすためには「広告」を打つことも必要で、リピーターを増やすためには、SNSでの「情報発信」をするなど、状況を見ながら切り分けも必要とのことです。ショップブランドデザインでは、対内的(従業員)、対外的(顧客)の2つの面から、対内的には理念・方向性を従業員と相互理解をしておかないと、それが顧客にねじ曲がって伝わってしまうとのことです。
 
知覚デザインについては、視覚は情報の70~80%を占めることから、グラフィックデザイナーとしての本領が発揮されるデザインで着地する使命を持たれていました。
ブランドデザインの期待できる効果としては、
1. 価格競争に巻き込まれない
2. 顧客の創出が可能になる
3. 品質保証につながる
があるということです。
 
知覚デザインの指針としては、上質・親近感、イメージ感・シズル感などの、独自のポジショニングマップを定期的に作成・確認されているそうで、こちらを参考にすると、先方様が望んでいるところが見えてくるとのことです。
また、実際に展開されるデザインツールを予測する際に、手元で見るインナーデザイン(SPツール)に比べて、アウターデザイン(サイン表示類)については、長距離・中長距離など、距離感に応じてサイズ感のバランスを取らなければならず、こちらも分身して考えられているということです。
まとめとして、ブランドデザインで失敗する要因はほぼ2つで、"なかなか認知されない"、"知覚デザインだけで終わっている"パターンが多いとのこと。そのため、顧客の先にいる消費者の利便性を十分に考え、感覚・感性に訴えかけるデザインにしていかなければいけないとのことです。
 
最後に、世界に通用するグラフィックデザインに挑戦されるべく、参加、受賞されている、数々の国際コンペについて、作品を見せていただきながら丁寧に解説いただきました。終了後の懇親会では、和やかな雰囲気のもと個別質問や参加者同士の交流で大いに盛り上がりました。
 
 
【日 時】3月8日(金)19:00~21:00 後半は懇親会
【スピーカー】賀川 剣史 氏(賀川グラフィックデザイン事務所 代表)
【参加人数】23名

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