国際デザインコンペティションの変遷
1983年〜2001年(国際デザイン・フェスティバル事業)

1979年6月通商産業省は「今後のデザイン振興策について」と題する報告書で、80年代に向けての数々のデザイン振興策を提言し、その中で、我が国及び世界のデザイン水準の向上と、それに対する我が国の貢献、国際文化交流推進などの見地から、国際的な規模のデザインコンペティションの開催を提案した。
これを受けてJDFの国際デザインコンペは「生あるもののためのデザイン」を基本理念として、1983年に第1回を開催し、以来人類の未来に対するビジョン、メッセージの発信を主眼に、隔年毎に開催し2001年には第10回を行い、社会的、文化的貢献を目指し、世界のデザイナーに創造の場を提供してきた。人類社会の未来を拓く新しいデザイン提案を期待して、全てのデザイン分野を対象にして実施するデザイン界のオリンピックとも言うべきもので、入賞者の中から現在、世界のデザイン界を担って活躍している人々が多数育っており、世界的なデザイナーの登竜門としての役割も果たしてきた。

2002年〜2003年(国際デザイン・ビジネス交流事業)

2003年6月経済産業省では「戦略的デザイン活用研究会」においてデザインをビジネス戦略に明確に位置づけ、国内需要の増大、製造業の競争力強化に重点を置いた新しい企業努力とデザイン政策の方向を明らかにするとともに、「デザインの戦略的活用:競争力強化のための提言40」と題する報告をした。その中で、「国際デザインコンペティションのビジネスへの貢献を目指した改革」が提言された。
国際デザインコンペも、今日的社会的課題のソリューションに主体を置き、JDFの基本理念「生あるもののためのデザイン」を踏まえ、デザインとビジネス間の橋渡しを促進する新たなコンペスタイルへの転換を図った。応募作品を新たなデザインビジネス創出のリソースと捉え、最終審査対象作品応募者が提案主旨のプレゼンテーションを行うという新しい試みを取り入れた最終審査を兼ね、「国際デザイン・ビジネス交流会議2003」を開催した。

2004年〜2007年(国際デザイン・ビジネス創出支援事業)

2004年度から、事業3カ年計画として「デザインとビジネスとの橋渡し」を加速させるためにコンペを単年継続開催として「ビジネスマッチング」に重点をおく運営を実施した。具体的には2006年度からは、今日の時代的社会的な観点と近畿中小企業促進動向からテーマ設定を行い、ビジネスマッチング促進に繋がる作品募集とするため3つのサブテーマにおいてデザイン提案を募集した。審査会においてビジネスマッチング対象作品(優秀作品)を選定するとともに、優秀提案者を大阪に招集し、提案に関心ある企業・団体を交え、新商品開発のためのワークショップを開催し継続している。さらに、提案のモデル試作や市場開拓の支援により中小企業のデザイン活用によるブランド創出及び新規ビジネス創出を推進中である。

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