インターンシップ実習生へのインタビュー

学校では絶対に学べなかったコスト意識と製品の実現性 大阪芸術大学 3回生 村上 順一さん / 受け入れ事務所 有限会社白井デザイン研究所

家具デザイナーを目指し、大阪芸術大学でプロダクトデザインを学ぶ3回生の村上順一さん。
受け入れ事務所様の環境にすっかり馴染み、インターンを楽しんでいるようです。
しかし、学校で学んだ事の腕試しと思って参加したインターンでは大きな衝撃を受けたという。

白井さんから整髪ワックスのプラスチック容器をデザインするようにとお題を頂きました。
学校での教育はアイデア重視、まだ世にない斬新で画期的なモノ作りをめざしで発想重視のデザインを心がけていましたので正直少々自信がありました。
まずは14日間のスケジュールを自分で計画するのですが、私が立てた計画ではコンセプト作りに7割、デザイン作業に3割というもの。
白井さんからは現実は逆さま、コンセプト作りが3割、デザイン作業を7割にすべきと指摘がありました。

私はポータブル性を重視した、まだ世にないリップ型の整髪ワックスというコンセプトを考えて提案。
提案に対し白井さんのコメントは構造が複雑でコストが掛かり過ぎる。また実現するには製品自体の粘性を高める必要があり、莫大な開発費用が必要とのことでした。たぶん1本あたり5万円ぐらいで売ることになるかなとの事。要するに商売にならないのでまだ世にないという事なんだと。

デザインにはコストや開発期間という現実的な制約があり、無限の発想力だけではダメということを学びました。
また、プラスチックを成形する金型の事も考えないといけないので、量産可能でコストが合うデザインが必要という事を痛感。
その後様々なデザインアイデアを提案しましたが、その都度に丁寧に指導をいただきました。

指導の度に思うのは白井さんの材質や金型、成型に関する膨大な知識量。
学校ではモックアップを作るまでしか学べませんし、私自身もそこでデザイナーの仕事は完了だと考えていたので、現実的にモノを作るにはデザイナーとして様々な知識が必要になることに大きな刺激を受けました。

また、メーカー様との打ち合わせを経験し、様々な分野の専門用語が飛び交う事にも驚きました。
分からない言葉をメモにするのが精一杯。
話の殆どは頭に入って来ないという状況でした。
この経験からも知識量が必要ということを痛感しました。

インターン期間も大詰め、なんとか最終案の3D作業が完成するところまで来てほっとしています。

この体験を活かして今後の授業では実現性の高いデザインを意識することが出来そうです。
これは大きな収穫であったと思います。

卒業後はとにかく知識をつけるためにインハウスデザイナーとして仕事をしてみたいと思っています。

デザイナーの世界はまるで別世界のようだったと視野の狭さを痛感 専門学校アートカレッジ神戸 2回生 大木 歌恋さん / 受け入れ事務所 有限会社アスピリン

デザイナーを目指すきっかけは小さい頃から絵を書くのが好きだったから。
イラスト科でイラストを学んでいましたが、授業でグラフィックデザイナーをしている先生と関わるうちに、その先生に憧れ、グラフィックデザイナーを目指すようになったという大木さん。

インターンへの応募は先生からの紹介がきっかけです。
正直、夏休みは課題に追われているの実情で、インターンには消極的でした。
応募しても私が選考されるわけがないと思っていたのが本音。
選ばれて一番びっくりしているのは誰よりも私でした。

選考結果を知った日からは怖い人だったらどうしょうとか厳しい事務所だったどうしようとか不安ばかりでしたが、アスピリンは気さくな人達ばかりで私の取り越し苦労だったようです。

インターン中の実習は「デザインで解決をするためには」というテーマ。
具体的にはお客様が展示会で発表するステーショナリーのデザインをするというもの。

パソコンを使ってデザインをするのではなく、どのようなコミュニケーションを生み出すのか。
また、どのようなアプローチが出来るのかということを深く考える実習です。

相手の会社が求めている事をどのようにデザインに落とし込んでいくのかをひたすら考えます。
これまで自分の作りたい、興味のあるデザインしか触れて来なかったので大変苦労しました。

アイデアを出すにはそればかりを考え過ぎると何も閃かないと指導を受けました。
ショッピングを楽しんでいる時や、友達と食事をしている時など、常に頭の片隅に課題を置いておく。
環境が変われば閃く事があるのだとか。発想の転換というものです。
この実習ではアイデアという引き出しの引っ張り方を学びました。

また様々な書籍や資料に触れられたのも大きな経験です。
デザイン事務所には新旧様々なジャンルの書籍が沢山あり、自分からは絶対に手に取らないであろう本を見ては、まだまだ知らない世界が多すぎると痛感。
打ち合わせの現場へ同行する機会も多く、会話や企画書を目の当たりにするとデザインに関わる人たちがまるで別世界の人のように思えたのも印象的でした。

ハイデルベルグの活版印刷の現場を訪れた際、布に箔押をしている工程を見て、印刷の面白さを発見。
改めて印刷という手法で何か作りたいという意欲が芽生えました。

私の暮らしとは全くの別世界に触れたこのインターン。
あっという間の14日間で参加して本当に良かったと感じています。

この経験を活かし、手書きのイラストを活かせるグラフィックデザイナーを目指したいと思います。

チーム開発という初めての経験 神戸芸術工科大学 3回生 渡邊 萌さん / 受け入れ事務所 インフォメーションメディアデザイン株式会社

中学1年生の頃、友達がホームページの運用をしていたことがきっかけで、独学でCSS+HTMLを学び始めた渡邊さん。
CSSで命令通りに表現されることが楽しくて、作品づくりと言うよりはタグをもっと理解したいと気持ちの方が強くあったとのこと。

今回は就職課の先生からインターンシップ募集の紹介をされ、仲間と一緒に応募をしました。

ホームページは現代社会ではとても影響力があるものです。
受け入れ企業を決める際には各事務所のホームページを見比べ、一番しっかりとweb制作をしていると感じた企業を選びました。
それとホームページのスタッフ紹介を見ていて面白そうな企業だと思って決めました。

14日間の実習内容は私がいろいろな作業を経験したいという意図を汲んでいただき、デザイン以外の業務も経験する事になりました。

驚きだったのは大学との制作体制の違いです。
実際の制作現場ではチームでWEBサイトを作るという制作環境。作成したデザインデータやコーディングデータは自分だけが編集を行うのではなく、チームの様々なスタッフが編集を行いますので作り方に個々の癖がありすぎるとダメ。

また、他の人が編集しやすいように心がけないといけません。
大学では自己完結で作業をする事が多く、自分さえ分かれば良いという作り方をしていたので、他の人が作ったPSDやソースを扱うことは刺激になりました。

また、レスポンシブWEBデザインをする際に、PC版のみならずスマホUIもしっかりとデザイナーが設計をしている事、またPC版よりもスマホ版の方が実は高解像度なのだということにも驚きでした。

課題のコーディングをした際に頂いたアドバイスではこんなコーディングの仕方もあるのかと新発見が多く、今流のコーディングの考え方を学びました。

この度、デザイン作業、マークアップ作業、コンテンツ作成作業と経験をしてみて、やはりコーディング作業が一番私に向いていると改めて実感したので、
将来はweb制作会社や企業のインハウスとしてフロントエンドエンジニアの仕事をしたいと考えてます。

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