グッドデザイン-部門別賞-
部門別賞
平成19年10月期
住・生活環境デザイン部門
 

最優秀賞
商品名:温水洗浄組込型便器
National全自動おそうじトイレ
アラウーノ 標準タイプ
CH1001 CH1002 CH1003 CH1001M CH1002M CH1003M
出品者:松下電工株式会社
デザイン: 松下電工株式会社
デザイン開発センター
住建デザイングループ 
  鯛家 正明・小林 次郎
ナオトフカサワデザイン 深澤 直人
税込価格: ¥270,900〜¥399,000
シート状万能ロート ファンファネル

【選評】 (同部門 審査委員 上田 幸和=有限会社インターデザイン研究所 取締役)
   「アラウーノ」は、有機ガラス系の新素材を活用する事により、便器は陶器製というこれまでの概念をくつがえした最初の便器である。
   細部まで配慮されたデザインの良さもさることながら、日本初の素材利用により家電製品と同様に自動洗浄という機能やたくさんの快適性能を盛り込むことが可能になった。これが主婦の一番嫌いな家事である「トイレ掃除」から解放することに繋がった。
   この自動洗浄方式は、家庭用の洗剤をボトルにセットして作った発泡洗浄水でスパイラル水流をおこしながら汚れをはじき流す方法で、便器内部を毎回清掃してくれる。
   便器全体のサイズもタンク式よりはるかに小さく、業界最小のサイズになっているので窮屈なトイレスペースの清掃性にも貢献している。また便器には汚れがたまりやすいので、それぞれのスキマを徹底的に無くす設計により、すっきりしたフォルムを獲得している。デザインの力が十分に発揮された上品な製品である。
   「アラウーノ」の名称もイタリア語のunoが「No.1」の意味もあり「洗う」とかけた造語で、気が利いている。

優秀賞
商品名:CHIKUNO CUBE(チクノ キューブ) CU−AA41
出品者:株式会社チクノライフ
デザイン:同社 代表取締役 西尾 清
税込価格: ¥1,680
サントリーダイエットウォーター Let’s
【選評】 (同部門 審査委員 加藤 祐介=ミズノ株式会社 デザイン部 部長)
   一辺が41ミリの黒い立方体。良く見るとその中には、何百ものハニカム構造の筒が貫通しており超精密な構造体である事に驚かされる。
   この構造体の持つ意味は、表面積を最大化に持って行く為の工夫であり最先端の成型技術を使って実現されている。さりげないが確かな技術力への自信も感じられる。これにより、一辺41ミリの立方体で約10Kg分の竹炭に相当する表面積を実現し、大きな効果(消臭、脱臭、調湿等)発揮を可能にしている、コンパクト化によって使用シーンの拡大にも成功している。
   こだわった国産竹を使い、独特の製法から職人の手によって作られた竹炭が使用されており品質追求への強い意志も感じられる。又、竹炭活用が森林保護に繋がるという環境問題への提案性も高い商品である。
   この商品には、色とりどりの美しい紙で出来た立方体のパッケージが用意されており、この美しいパッケージとの組み合わせが商品への興味を起こさせ、インテリアの一部として生活シーンで使用する時のイメージを膨らませてくれる。
   日本古来の伝統と新しいデザインと技術、それに環境への提案がバランス良く融合したジャパンデザインというにふさわしい優秀賞商品である。

優秀賞
商品名: コミュニケーションチェア
ネッツ RCB11C
出品者:株式会社ホウトク
デザイン:有限会社デザインルーム阪井
  阪井 良種
税込価格:¥144,900
コンパクトスクレーパー PeLa K−740

【選評】(同部門 副部門長 益子 弘文=松下電工株式会社 デザイン部 部長)
   コミュニケーションをサポートするファシリティとしてのチェアは数多くあるが、このコミュニケーションチェアは、パーソナル感とパブリック感をあわせ持った程よい緊張感のあるデザインである。
   フレームにネット素材を張り込んだ緩やかなカーブが独立感を醸し出し、背の薄さがシャープで軽快感を演出、やわらかいパーソナル性を意味している。そしてボリュームのある座面は、安定感とロビーやラウンジでの連続設置を考慮しブロック型のデザインになっていて、パブリック性を意識させる。
   実際に使ってみると、高い安定感と軽快に動く機動性があり、レイアウト変更が容易に出来る。レイアウト変更が容易に出来る事は、さまざまな空間に対応する事だけでなく、会議・研修・講義において効果的なコミュニケーションの為のファシリティになる。 更に、全体にフレームやビスを隠し排除した事で、ソフトでヒューマンコンシャスな表情になっている。
   残念なことは、唯一タブレットを支えるフレームが露出している事である。コスト制約によりストレートなパイプ取り付けになっている事は理解できるが、この部分が座面や背部分と何らかの関係性を持つ事で、更なる完成度の商品になるであろう。 


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